ライフル射撃とは

皆さんは「ライフル射撃」という名前を聞いて、どのようなイメージをされますか?“銃” “標的” “引金” “スナイパー” “サバゲー”・・・など、いろいろ連想されてきますね。もしかしたら、皆さんも子供の頃に、鉄砲ごっこをされた経験があるかもしれません。

ズバリ、「ライフル射撃」とは、遠くに静止している標的を、ライフル銃を使って狙い、銃の引金を引いて弾を撃ちこみ、得点を競う競技です。得点は基本的に1発10点満点で、0点~10点の1点刻みとなります。

現在日本では、公益社団法人日本ライフル射撃協会がこの競技を統括しています(なお、ピストル射撃も統括しています)。もしかすると、飛んできた皿を撃ち抜く競技を連想された方もいらっしゃるかもしれませんが、それは「クレー射撃」という競技で、異なるものとなります。

実は、“ライフル射撃を説明せよ”と言われると、上記の説明で完結してしまうのがこの競技の特徴で、非常にシンプルなスポーツであることが分かります。日本では、高校生、大学生、社会人から中高年を含めて、約1万人の人がライフル射撃を楽しんでいます。また、他のスポーツと比べると、集中力を必要とする静のスポーツと言えるでしょう。

それではこれから、種目や公式ルールについて詳しく見ていきましょう。

銃の種類

ライフル射撃の種目は、まず銃種によって分類されます。 大きく分けるとライフル種目とピストル種目があり、現在ではライフル種目がポピュラーとなっています。 ここでは当部が練習を行っている銃種をご紹介します。

ライフル種目

エアライフル(Air Rifle)

圧縮空気を使用して鉛弾を発射させる空気銃です。大学生射手の中では最も所持数の多い銃ですね。

エアライフルの例鉛弾

所持許可公安委員会の許可が必要
重量約4~5Kg
使用弾鉛弾(直径4.5mm)
使用標的AR9号G標的(10点圏は0.5mm、1点圏は45.5mm)
射撃距離10m

仕様は上の表の通りとなります。イメージとしては、シャープペンシルの芯ぐらいの太さの点(10点)を10m先から狙うような感じでしょうか。

スモールボアライフル(Small Boar Rifle)

火薬を使用して弾を発射する銃です。このレベルの銃になると、大分本格的になってきますね。

所持許可公安委員会の許可が必要
重量約6~8Kg
使用弾22口径リムファイアロングライフル弾(直径5.6mm)
使用標的SB3号標的(10点圏は10.4mm、1点圏は154.4mm)
射撃距離50m

ビームライフル(Beam Rifle)

実弾を使用せずに、可視光線を利用した銃です。銃刀法の厳しい日本で開発された銃で、誰でも所持許可なしでライフル射撃を楽しむことができます。当部でも、エアライフルの所持許可が認められるまではビームライフルで練習をし、許可が下りた時にスムーズにエアライフルに移行できるような体制を取っております。

ビームライフルの例      ビームライフルターゲット装置

所持許可不要
重量約4~5Kg
使用弾可視光線
使用標的ビームライフル標的装置(10点圏は1.0mm、1点圏は46.0mm)
射撃距離10m

ピストル種目

デジタルピストル(Digital Sport Pistol)

ビームライフル同様、実弾を使用せずに、赤外線レーザーを使用したピストルで、所持許可なしで使用することができます。種目名として、ビームピストルデジタル式と呼称する場合もあります。

デジタルピストルのターゲット デジタルピストルの例

所持許可不要
重量約2Kg
使用弾赤外線レーザー
使用標的デジタルターゲット(10点圏は11.5mm、1点圏は155.5mm)
射撃距離10m

ビームピストル(Beam Pistol)

ビームライフルのピストル版と言えば分かりやすいかと思います。ルール上はデジタルピストルとほぼ同じ扱いとなります。 最近のほぼ全ての競技会では、上のデジタルピストルが使用されるようになったため、ビームピストルはなかなか見る機会が少なくなりました(当部はビームピストル機材があるため、いつも目にしていますが・・・)。 種目名として、ビームピストルビーム式と呼称する場合もあります。

ビームピストルの例 ビームピストルのターゲット

所持許可不要
重量約2~3Kg
使用弾可視光線
使用標的ビームピストル標的装置(10点圏は11.5mm)
射撃距離10m

エアピストル(Air Pistol)

エアライフル同様、圧縮空気を使用して鉛弾を発射します。所持するには、日本体育協会の推薦が必要となります。また、日本国内では500人しか所持することができません。当部からは、大学生で初のエアピストル所持者も現れました。

エアピストルの例

所持許可日体協の推薦を経て公安委員会の許可が必要
重量約2Kg
使用弾鉛弾(直径4.5mm)
使用標的AP4号標的(10点圏は11.5mm)
射撃距離10m

姿勢

ライフル種目には、基本的に3種類の姿勢が存在します。ピストル種目は1種類(立射)のみとなります。

立射(Standing)

立射 立射(ピストル)

自分が立った状態で銃を構える姿勢です。ライフル射撃を始める人が皆、最初に練習する姿勢であります。 ピストル種目は基本的に立射姿勢しかありません。

伏射(Prone)

伏射

自分が伏せた状態で銃を構える姿勢です。

膝射(Kneeling)

膝射

片膝を立て、もう一方の膝を地面につけた状態で銃を構える姿勢です。

種目一覧

銃種と姿勢により、様々な種目が存在します。もちろん下表に示した限りではありません。どの種目も制限時間内に規定の弾数を撃たなければなりません。(制限時間に関しては、電子標的使用時と紙標的使用時で異なる種目もあります。)

種目名(略称) 性別 銃種 姿勢 弾数 制限時間
10mS60M 男子 エアライフル 立射 60発 (電)1時間15分
(紙)1時間30分
10mS40W 女子 エアライフル 立射 40発 (電)50分
(紙)1時間
10mP60M 男子 エアライフル 伏射 60発 (電)1時間
(紙)1時間
10mP60W 女子 エアライフル 伏射 60発 (電)1時間
(紙)1時間
50mP60M 男子 スモールボアライフル 伏射 60発 (電)50分
(紙)1時間
50mP60W 女子 スモールボアライフル 伏射 60発 (電)50分
(紙)1時間
50m3×40M 男子 スモールボアライフル 3姿勢 120発(各姿勢40発) (電)2時間45分
(紙)3時間15分
50m3×20W 女子 スモールボアライフル 3姿勢 60発(各姿勢20発) (電)1時間45分
(紙)2時間
AP60M 男子 エアピストル 立射 60発 (電)1時間15分
(紙)1時間30分
AP40W 女子 エアピストル 立射 60発 (電)50分
(紙)1時間

3姿勢という姿勢の種目があるのに気づきましたか?この種目では、制限時間内に膝射→伏射→立射というように、すべての姿勢で規定弾数を撃たなければなりません。

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